仮面ライダー!また会おうぜ!

仮面ライダーがなんであんな人気番組になったかと言えばあほな内容で間口が広かったからの一語に尽きる。ハナシがしっかりしてた序盤が人気なかったのがその証左。ちなみに自分は仮面ライダーには序盤(カメレオン男まで)以外まった興味なく、ひたすらキカ…

烏と百舌

平田弘史先生のファン、わけても薩摩義士伝の愛読者としては熊野本宮に一度は参拝したいと思い、大晦日に白浜に投宿して元日に本宮に参ってきたような次第。熊野古道はひたすら遠かったけど今年はもうこれで大丈夫な気がしないでもない。 そして帰りは新宮経…

巨大な敵をー

BS12のガンダムオリジンをいまさら観てたけど、何と言うか、宇宙規模が町内レベルの矮小さで、微に入り細に穿ったディティールで視聴者の想像力をいちいち妨げるのはいかがなものか。絵も上手いけどヘン。首が長すぎてヘン。石森章太郎もそうだけど、みんな…

ジャッキーカード

オタク終活「戦え!マイティジャック」全26話。掻い摘んでは観てたけど一気通貫は初めてかも知れない。ボンクラ藤川の導入部が酷すぎて二の足踏んでる諸賢も多いと思うけど、土屋啓之介をメイン監督にナポレオン・ソロを臆面もなく意識した前半のスパイ・ア…

アントニオ

ちょうど嫁はんと晩飯を食べる時間&あまりの出来ばえに目が離せなくて全部観てしまったオトナプリキュア。無敵の環境問題を縦糸に、偽善と欺瞞が横溢する恐るべき展開。就中、ジャリ番だから致し方ないオリジナルの鬱陶しさを払底するどころかむしろ強化し…

パイロットドロン44歳

ムービープラスの「大空港」「エアポート75」「エアポート77」「エアポート80」を懐かしさから一気観したら例によってヘロヘロになった。アメリカ男優ではイチ押しのランカスターの「大空港」は人気シリーズの礎になる貫禄の出来で、子供の時分で観たときよ…

この宇宙警備隊隊長ゾフィーを倒せるものなら倒してみろ!

逢坂冬馬「同志少女よ、敵を撃て」読了。評判の一冊らしいけど情報戦に弱いんで本屋で現物見るまで存在を知らんかった。表紙を裏切らず萌え要素満載のうえ始終マンガみたいな展開で実に読みやすかった。とりあえずナンバーワン萌えのママが戦死しなくてホッ…

言い忘れていたが!

黒岩省吾に清き一票を!ではなく、ゴミカスのような怪獣ファンというのは関西勢の大勢には該当しないと言うハナシ。 先日も怪獣仲間に頼まれて、某ソノラマの某カラーテレビカードを何枚かカード欠品につき相場の半額くらいで手に入れて、上手い具合に手元に…

オープンチャンネルD

アラン・ドロンの「ジェフ」が観たくて観たくて如何ともし難くて、ドロンファンの大家の人にダメもとでメール送ってみたらまったく見返りなく、字幕付きのDVDを快く送っていただいて、普段から我利我利亡者のゴミカスみたいな怪獣ファンと関わっている自分と…

私はギャンブルは大嫌いだ!

フェンテス短編集「アウラ・純な魂」読了。これは面白かった。メキシコの作家の幻想譚。太古の神像が不気味に復活して分かり易い「チャックモール」を掴みに持ってきて、あと一気に読ませる構成も上手い。スペイン文明に恐ろしく通暁した訳者の微に入り細に…

デイジーデイジー

夏コミ以来だからふた月ぶりになったお休みに、めでたく上映が延長なった「若おかみは小学生!」を観に行って、前回、三回泣いたところが今回は五回も泣いてしまっておっさんはお恥ずかしい限り。そして今回も婆ちゃんの少女時代に悶え狂いそうになったのも…

重機動メカ

時代劇専門チャンネルの赤胴鈴之助が終了。完走したのは以前に知人にDVDひと揃い送ってもらって以来で、人生4度目くらい。2クールくらいまで東京ムービーのアニメとは思えないくらいシリーズ構成がしっかりしてるのが、終盤に向かってどんどん作画の面白さだ…

はやく、はやく、はやく、やぁ!

時代劇専門チャンネルの白獅子仮面。素浪人・月影兵庫が好きな人にはよく会うけど、白獅子仮面が好きな人にはなかなか出会わない不思議。とりあえず三ツ木清隆のカッコよさとエクラン剣技会のアクションはもっと評価されてもいいと思う。そして白獅子仮面と…

ゴリダルマ氏来る!

気が遠くなるほど長く過酷な9月が終わって気がついたら10月だったみたいな。高坂希太郎の新作ということで「若おかみは小学生!」を自宅から徒歩5分、梅田東宝シネマの早朝興行で恥ずかしながら通勤途中に観る。ヒロインとライバル双方とも筋が通った見事な…

ボンカレーはどう作ってもうまいのだ

ポール・オースター「ガラスの街」読了。とんでもない展開でも全然まったくムカつかないどころか構成が上手くて感心する。ポール・オースターはいいぞ!と言うわけで同氏の「孤独の発明」も読み始めてるところへ以前から読みたかった(でも高くて買えなかった…

太陽は過去であり、地球は現在であり、月は未来である

ポール・オースター「ムーン・パレス」読了。本屋でよく見るポール・オースターだけど手にするのは初めて。気が遠くなるような親子三代の相関は漫画みたいだったけど上手かった。続いて「ガラスの街」を読み始めている。フォークナー「アブサロム、アブサロ…

ソロン攻撃

久しぶりボーンフリーとガイスラッガーを全話通して観る。メカニック以外で語る人に会ったことがない前者はやっぱり文句なし、エゾサウルス回に東大通とカントクがいたのはご愛敬。後者の登板の背景はいまだ詳らかにされてない感じだけど、この時期から石森…

オーラ

アニマックスのザンボットとダイターンの一挙放送ようやっと完走。その魅力の8割は大山のぶ代と言って問題ない前者は暇があれば観てるけど後者は十数年ぶり。相変わらずの最終回付近の割り切れない展開に、今回は当時以来のダイターンの大ファンの友人のレ…

太陽のつるぎ

地上波「かぐや姫の物語」。いまさらだけど面白かった。恐ろしく手の込んだ作画で見飽きないところをさっぴいてもさすが高畑勲と言うほかない。そして帝に抱き着かれたかぐや姫と、ラストのヒルダそっくりの振り向き顔で、やっぱり高畑勲と言えばチエちゃん…

リサ・マックスウェル

ザ・シネマ「ダーククリスタル」。今も昔も洋邦問わずファンタジーものは一ミクロンも興味がないけど、これだけは当時、メガフォース同様に三回も劇場に通ったほど好きでセンタープラザのタワーレコードでサントラまで買った映画。まあお目当ては大勢と同じ…

レオノーラ

プッツアーティ「七人の使者・神を見た犬」読了。「タタール人の砂漠」同様、登場人物らが否応なく時間と空間に流される不安感と寂寞感がたまらなくいい。なかんずく表題作と「七階」が面白かった。これで800円は安い。平井和正「悪夢のかたち」も読了。先だ…

怪盗クロアゲハ!

井上敏樹「海の底のピアノ」読了。テレビシリーズの脚本家らしく伏線をすべて回収するところとか、翻ってテレビでは到底扱えない、揃いも揃って怪人未満の異常者と異形のグロテスクさは面白いと思ったけど、自分がシャンゼリオンの頃の井上敏樹に求める優し…

つまらん!お前のハナシはつまらん!

テッド・チャン「あなたの人生の物語」表題作まで読んだところで挫折。面白い面白くない以前になに言いたいんだかすらさっぱりワカラン。と言うか所収の「理解」の展開を読む限りこの作者は故意にか知らんが面白いハナシが書けないとしか思えない。情緒に欠…

対決

平井和正「サイボーグ・ブルース」読了。すげえエイトマンっぽい(なかでも殺し屋サイボーグとの超高速戦)と思いながら読んでたら解説で星新一がそう書いてて納得する。面白かったけどラストは好きくないほうの平井和正でちょっとがっかり。

僕はロマンティックな男だ。だからいつも損をする

コーマック・マッカーシー「ザ・ロード」読了。終末後の世界を旅するエスエフでも「吸血鬼」とか「地獄のハイウェイ」なんかの古典が孕んだのんきさが微塵もないのは流石いまどきの作品で、さらに「渚にて」みたく人類が尊厳を保って死滅するのはいまやナン…

重機動メカ

シネフィルwowow「トレインスポッティング」。賛否両論ある映画だけど自分は面白かった。映像も音楽も文句なしカッコいい。イワン・マクレガーはいまやアホ好きのするスターウォーズよりこっちのチンピラのが絶対いい。ザ・シネマ「超高層プロフェッショナル…

大物だぁ!

野坂昭如「アメリカひじき・火垂るの墓」と「マリリン・モンロー・ノー・リターン」読了。相変わらず恐ろしく下品で恐ろしく格調高い。そしてエロスとタナトスが同衾共枕する、ありえない筆致に圧倒されっぱなしの作品集。なかんずく前者から「死児を育てる…

うおんちっと

日本映画専門チャンネル「マイマイ新子と千年の魔法」。「この世界の片隅で」の片渕監督作品と言うことで観てみた。起こりうる事件が子供レベルなぶん「この世界の片隅で」ほど圧倒されなかったけど、過去の世界を違和感なくさらりと描いたうえ複雑なプロッ…

じゃけえ

日本映画専門チャンネル「この世界の片隅に」。あんまり面白くてやっぱり続けて三回も観てしまった。徹底的に微に入り細にうがった誠実な作品作りでどこから観ても面白くて観るたび感心する。この映画はハードディスクに残しておこう。しかし広島弁はいいな…

高橋悦史

日本映画専門チャンネル「ブルークリスマス」。久しぶりだったんで続けて三回観てしまった。私はそれほどこの映画が好きだった。喜八の大当たりにもほどがある映画で、なにしろ構成とキャストが完璧すぎる。倉本聰もこれとか大都会とかドライで良かったんだ…