アントニオ

ちょうど嫁はんと晩飯を食べる時間&あまりの出来ばえに目が離せなくて全部観てしまったオトナプリキュア。無敵の環境問題を縦糸に、偽善と欺瞞が横溢する恐るべき展開。就中、ジャリ番だから致し方ないオリジナルの鬱陶しさを払底するどころかむしろ強化している点はスタッフの正気を疑う。作画も毎回アニメーション学園の習作のよう。中嶋敦子が最終回の数カットだけ「薬屋のひとりごと」で習得したまつ毛の描き方で手を入れてたけど、そらクレジットが恥でしかないオトナプリキュアなんかより「薬屋のひとりごと」のが面白いしええもんなあ。結句、成田良美さんもやる気がないなら断ったらいいのに。

 

成田さんと言えば東映チャンネルの「明日のナージャ」のその完成度に度肝を抜かれる。小清水亜美の流れで駄作のそしりを受けてた理由がさっぱり分からない。男前が揃って番組が基本、恋愛譚だからかしらん。文芸も競作で切磋琢磨して、作画も演出も悪くない。きっぱり知る限りどのプリキュアよりも面白い。往年の番組だし売上度外視でもっと評価されてもいいのではないか。