太陽は過去であり、地球は現在であり、月は未来である

ポール・オースター「ムーン・パレス」読了。本屋でよく見るポール・オースターだけど手にするのは初めて。気が遠くなるような親子三代の相関は漫画みたいだったけど上手かった。続いて「ガラスの街」を読み始めている。

フォークナー「アブサロム、アブサロム!」挫折。序盤の付録でうんざりして、本編もまったく頭に入ってこず、しかもこれが上巻ついでにノーベル文学賞作品ではとてもワタシの手におえない。

吉野源三郎君たちはどう生きるか」読了。ずいぶん以前読んだ佐藤紅緑の少年讃歌を思い出した。就中、「ナポレオンと四人の少年たち」が面白かった。しかし宮さんはこれをどうアニメにすると言うのか。

フィッツジェラルド作品集」読了。作品集を出版社問わずランダムに読んでいくと当然ダブりが出てきて、今回は巻末の「バビロン再訪」がそれだったけど、妙に新鮮だったのは翻訳が新しくなってたからかしらん。男と女と金と裁判のいつも通りのフィッツジェラルドで、なかんずくそれらが揃って本邦初訳の「泳ぐ人たち」が面白かった。