2017-01-01から1年間の記事一覧

レインボーダッシュ

スターチャンネル「夕陽のガンマン」。面白いとかカッコいいとか言うのもおこがましいほど面白くカッコいい。イーストウッドを抑えて実質の主役だったリー・ヴァン・クリーフのおかげかしらん、キャラクターが蛮族揃いでも奇妙な品があるのもいい。ちなみに1…

ビューティフル・メイ・フラワー

イマジカ「なまいきシャルロット」。健気なルルがとても可愛いく切なかった。一方のシャルロット・ゲンズブールはどうでもいい。心からどうでもいい。1985年。

それいけスマート

スターチャンネル「寒い国から帰ったスパイ」。007や0011の対極にあるような東西ベルリンの冷徹非情なスパイ戦を描く。アクション皆無でほとんど全編が会話シーンでも高いテンションで見飽きない。エスエフファン的には主役のリチャード・バートンよりオスカ…

ワイルドセブン

スターチャンネル「狼よさらば」。ブロンソンがエリート技師なんてありえない設定以外(と言うか全編デタラメだけど)は文句なしにカッコいい映画。ニューヨークを舞台にブロンソンが必殺の弾丸でチンピラを退治するプロットは心からスカッとする。無駄なシー…

カーロフ

スターチャンネル「ペーパームーン」。テータム・オニールを眺めて正解の映画だと思うけど、ライアンの演技も「ある愛の詩」のひゃくまんばいいい。「殺人者はライフルを持っている!」も大傑作だったボグダノヴィッチ監督。1973年。

なにがジェーンに起こったか?

イマジカ「家」。ある一家が避暑にレンタルした人食い館の恐怖。なんとなく観るつもりがとんだ拾い物でびっくり。まずキャストがいい。父親がオリバー・リード、母親がカレン・ブラック(ついでに子供がリー・モンゴメリー)と狙ってるとしか思えないところへ…

アンツィオ高校

イマジカ「アンツィオ大作戦」。第二次世界大戦の末期、ドイツ軍殲滅にイタリアに上陸した米軍が慎重になりすぎて逆に全滅寸前に陥るマヌケな史実を映画化したものらしいけど、まったく観るべきところがない。きっぱりゴミ。ドイツ軍だー!と丘の向こうから…

とってもチビだけど、とっても力持ち

スターチャンネル「アントマン」。いまどきのハリウッドのもうええっちゅーねんな紋切り型のキャラクターにプロットは兎も角、当時から気になってた縮小化のギミックは楽しめた。しかしマーベルのシリーズをまたいでアベンジャーズなる公然のチームが存在す…

こんなブ男が!(波平)

スターチャンネル「さらば友よ」。競演のドロン(またドクター!)とブロンソンがレズビアンに騙されて自分が開けた金庫室に、しかもなんの緊張感もないまま閉じ込められる展開は結構マヌケな気がするけど、とにかく色々とカッコいいので許す。1968年。

さすらいの太陽

スターチャンネル「太陽は知っている」。ドロン太陽シリーズ3部作のひとつ。気絶しそうなほどつまらなかった。あえて見どころはカッコいいマセラッティと、南仏の片田舎のドラッグストアになぜか並んでる京菓子ぐらい。でも「太陽の爪あと」も「太陽の怪物…

CONNERY WANT RANSOM

「シシリアン」でハイジャックものが観たくなったんでDVD「オスロ国際空港・ダブルハイジャック」。冬の空港のシチュエーションだけでボロ勝ちなうえ、ゴールドスミスの音楽も最高(おかげでアナログのサントラが死ぬほど珍しかった)。スリリングで品があって…

発射よろし

キッズステーション「風のように雲のように」。鳥海監督のたぶん唯一の傑作ギャルアニメ。なかんずく井上遥のコウヨウが最高。マリバロン直後の高畑淳子が演じるタミューンもいい。しかし近藤勝也が描いてるこれとか高坂希太郎の茄子とか、宮さん以外が監督…

お前は頭が下半身についているのか?

スターチャンネル「シシリアン」。シチリア・マフィアを描いてゴッドファーザーみたいな重厚な映画かと思ったらルパンみたいな犯罪アクションものでどないやねんと。モリコーネの音楽もなんか間抜けで脱力。まあでも宝石強奪のアイデアとか色々と頑張ってた…

ダーバン、セレレガンズ、デモディアム

スターチャンネル「ボルサリーノ」。ドロンとベルモントの競演で「明日に向かって撃て!」のフランス版みたいな映画。そしてドロンがダーバン過ぎる映画。1970年。

ウェルカムトゥアルタイアフォー、ジェントルメン

スターチャンネル「禁断の惑星」。文句なしにカッコいい邦題だけでボロ勝ちなところ、セットにトクサツも超大作に相応しい破格の出来栄えで、円盤!ロボット!アルタイア4(アルテアってなんやねん)の未来都市!とビジュアルは60年前の作品にしていまだパーフ…

ムッシュ

衛星劇場「にっぽん美女物語」。CS初でたぶんDVDも出てない映画。監督が渡辺佑介、主演の研ナオコも言うことなしで当然みたいに面白かった。割烹や競馬場や川原のこの前後のドリフ映画を髣髴とさせる舞台もよし。研ナオコのお相手役の秋野太作が本名の津坂匡…

ドロン愛してるわー

スターチャンネル「ショック療法」。嫁はんが言う通りせっかくだから日本公開時のタイトルは「アラン・ドロンのショック療法」にすべきだったと思う。不老不死に惑溺するドロン医師(ありえない)やグロテスクなセレブたちのハナシで、おフランスでは珍しいと…

ナポさん

スターチャンネル「コードネーム U.N.C.L.E.」。ガイ・リッチーなんでまあまあ楽しめるけど、無理と知りつつ「0011ナポレオン・ソロ」っぽさを期待してみるとガッカリすることうけあいの映画。と言うかきっぱりナポレオン・ソロは全然まったくカンケーない。…

特撮大スターウォーズ

副読本だけ読むなんて本末転倒にもほどがあると言うことでフランクルの「夜と霧」の初訳版を買ってくる。とりあえず序文を読んでみてショッカーもビックリと言うか、映画館で20回くらい観た「シンドラーのリスト」なんて甘い!激甘ざます!と言うか、そらナ…

寓意

ブッツァーティ「タタール人の砂漠」読了。ええ歳こいて無為な人生を送りながらあつかましくも明日起きるかもしれないドラマに期待している人は読まないほうがいいかも知れない本。大岡昇平の「酸素」にもあったけど、無理に保たれねばならない希望はもう希…

あらゆる高貴なものは稀であり困難である

河原理子「フランクル「夜と霧」への旅」読了。フランクルの「夜と霧」が読みたいけど文庫になってないし古本屋で見ないし単行本は高いしで、なかなか手が出ないよなあと話した知人が持ってきてくれた本。「夜と霧」とその周辺の解説書みたいなもんで、なん…

ほえよ!0011

スターチャンネル「007死ぬのは奴らだ」。ロジャー・ムーアを偲んで久しぶりに観たけど、コネリーもリーゼンビーも007シリーズはどうにも肌に合わない自分は0011ナポレオン・ソロ派。こんなハナシ、世界的な007コレクターの知人には絶対に言えない。でもビー…

アーマノイド星接近

スターチャンネル「未来惑星ザルドス」。セックスをテーマにするエスエフにパンツ一丁のショーン・コネリーを配した時点でボロ勝ちだと思う映画。エスエフっぽいガジェットはやっさんがゼロテスターで拝借したザルドス像だけでも、ポリティカル・エスエフの…

男だ!燃えろ!

ムービープラス「怪獣ゴルゴ」。ご存知ガッパとマウントドラゴンの元になった映画。本編をほったらかしたぶんも特撮はミニチュアに合成とも、見ているこちらが心配になるほど頑張ってて見どころ多し。実景だと思って観てると手前のネオンをゴルゴが破壊して…

ちょいとだまして抜け出せ抜け出せ

ザ・シネマ「猛獣大脱走」。タイトルからお風呂からワニが出てきてビックリ!冷蔵庫からペンギンが出てきてまたビックリ!みたいな実写ディズニータッチのコメディ映画かと勝手に思ってたら、これが動物園を管理するウルトラスーパーデラックスコンピュータ…

やがてショッカーの一員であることに感謝するようになる!

NECO「海底大戦争」。佐藤肇監督なんでところどころいいシーンもあるけど、総じて死ぬほど退屈な映画。常人なら途中リタイアか三回くらいに分けないと観れないかもしれない。これのひゃくまんばい退屈なギララでおなじみペギーニールが恐竜怪鳥の沢野火子の…

汀夏子、左幸子

衛星劇場「にっぽん昆虫記」。せんぐら本描いてる自分が言うのもなんだけど、前半は訛りが強すぎてセリフがほとんど聞き取れなくてイライラする。今村監督のリアル志向もほどほどにしていただきたい。この映画の唯一の良心と言いたい吉村実子がパトロンの河…

宇宙飛行士のトニーくん

ザ・シネマ「鷲は舞い降りた」。ナチが悪玉の映画に続けてナチ主演の映画を観ると結構混乱する。タイトル通りパラシュートの降下兵が活躍するけど降下するシーンは序盤に終わってあとは延々地上戦。しかし70年代に入ってからの戦争映画はなんか迫力ないのは…

ひこねのりお

イマジカ「大列車作戦」。フランスから列車で数多の名画を徴発しようとするナチスをランカスター以下のパルチザンが妨害するハナシ。イギリス空軍の装甲列車への空爆シーンはたぶん恐らくミニチュアだと思うけど、モノクロ画面も効果を挙げて本物と見紛うほ…

苦悩を突き抜けて歓喜に至れ!

ロマン・ロラン「ベートーヴェンの生涯」読了。ベートーベン大好きクラブのロマン・ロランが綴るその生涯や思想断片、遺言など。疾風勁草、苦難に満ちたベートーベンの生き様を俯瞰するに、自分の人生などお汁粉のように甘い!激甘ざます!と反省することし…