男だ！燃えろ！

ムービープラス「怪獣ゴルゴ」。ご存知ガッパとマウントドラゴンの元になった映画。本編をほったらかしたぶんも特撮はミニチュアに合成とも、見ているこちらが心配になるほど頑張ってて見どころ多し。実景だと思って観てると手前のネオンをゴルゴが破壊してビックリするピカデリーとか、地下鉄構内の瓦解シーンなんかもう最高。逃げ惑う群集を執拗に捉えるカメラの臨場感も言うことなし。問題はせっかくの着ぐるみ怪獣ゴルゴが全然まったくカッコよくないところではないか。ゴジラの元ネタのリドサウルスも、さらにゴジラをパクったゴルゴも決戦場は遊園地のユージン・ルーリー監督で1961年。

同じく「わらの犬」。怪奇映画でもないのに最初から最後まで実にいやな雰囲気の映画。でもウルトラスーパーデラックスマンよろしく気の弱い数学者が暴力の快感に酔いしれるダスティン・ホフマンがとてもカッコいいので許す。当然ペキンパー版で1971年。