ミレーヌ・ドモンジョ

スターチャンネル「ヘルハウス(1973)」。地獄屋敷と噂の高いベラスコ邸に頻発する心霊現象をオカルティズムとパラサイコロジーの両面でドキュメント・タッチで検証する怪奇譚。お馴染みリチャード・マシスンの脚本もいい。「2001年宇宙の旅」のトム・ハワードの特撮もいい。冒険野郎ジョン・ハフの抑えた演出に、深沢清澄みたいな広角レンズのカメラがいい。幽寂の森にまどろむベラスコ邸の威容、その格調高いセットがなんたっていい。はっきり言ってオカルトブームの本流「エクソシスト」より好みの映画で、これと「反撥」だけでもクソ高いスターチャンネルの今月の視聴料のもとはとれたキブン。

同局「世界侵略:ロサンゼルス決戦(2011)」。所詮はCG映画とたかを括ってたらビックリするほど面白かった。邦画も毒にもクスリにもならない作品ばかり作ってるカネとヒマがあるならいっそ自衛隊の皆さんを主役にすえて、一致団結で侵略者を撃つ、そんな国威高揚映画を作ったらいいのに、ねえ?

AT-X紅三四郎」。なかんずくシリーズでも傑作の「紅脱出作戦」で実質この作品は終わってる気が。それはともかくロッサナ・ポデスタ丸出しの女スパイ・マリアの声優はやっぱり小原乃梨子でお願いしたかったと。

ちょっと前にやってた「じょしらく」って最初の楽屋のハナシはバツグンに面白いのに続く街のハナシはなんであんなにくだらないのか(そんで毎回ここで観るのやめるんでエンディングを観たことがない)と不思議に思って詳しい人に聞いてみたら、前者は久米田原作に準拠して後者はアニメのオリジナルだったかららしい。なるほどなあ。