絶望した!

アンリ・バルビュス「地獄」読了。パリのあるホテルに投宿した青年が、壁の穴の向こうで展開する快楽や苦悩の坩堝に呻吟するハナシ。序盤はきっぱり面白くなくて、たぶん途中でやめるだろうと思ってたら中盤の学者編のあたりから俄然面白くなってきて一気読み。解説によると(昭和29年!)解決策のないこれらを絶望文学と呼ぶらしい。カッコいい。岩波のラインナップでもブックオフに並んでることが多い気がするのでおススメの一冊。

東映チャンネルのジライヤ。折田監督が久しぶりに単独でメガホンをとったギュウマとロケットマン。戸隠忍者に西尾徳が大活躍の前者は脈絡ないカットが度々インサートされるあたりが折田監督らしくてよし。そして後者は少女から変身する紅牙が気持ち悪くもカッコいい(「ザ・ショック」を思い出すなあ)