悪のあるところ必ず現れ、悪の行われるところ必ず行く!

例年通り勤労に感謝しながら勤労した日。

健さんを偲んで、東映チャンネル「昭和残侠伝・人斬り唐獅子」。観たばかりの「緋牡丹博徒」で小物の悪党だった大木淳がこちらは実にいい役回りでちょっと混乱する映画。例によってメインテーマに乗って合流を果たして殴りこみにかかる健さん池部良は通常運転で、むしろ悪役どもがふすまを開けると国定忠治みたいなカッコで腕を組んで座っている片岡千恵蔵が全部持ってった印象。その千恵蔵にスターウォーズのエンペラーズロイヤルガードのように影のように随順する沼田曜一が実にカッコいい。昭和残侠伝のシリーズ第6作。 山下耕作監督で1969年。

WOWOWプライム「サカサマのパテマ」。サカサマの描写があるたび上下確認の必要があるのが実にめんどくさかったけど、サスガは現在いちばん信頼できる業界人のヤマカンが誉めるだけのことはある出来のいい面白いアニメだった。いまどきのアニメに珍しく、分かり易いエロいシーンが皆無である欲求不満はパテマにエイジが抱きついたり抱きつかれたりするシーンですべて解消されると思う。吉浦康裕監督で2013年。当時は存命中だった家弓家正だとばかり思ったイザムラの声が、南光太郎のお父ちゃん役でお馴染み土師孝也でビックリしたのは余談。

東映チャンネル「キカイダー01(劇場版)」。1973年盛夏のまんがまつりを晩秋に再現する東映チャンネルの絶望的なセンスは置いといて、傑作だったテレビシリーズの第1話をブロウアップしただけの劇場版がさらに面白くカッコいい不思議。特に思い当たるところがなく、やっぱりフィルムの状態が良かったからかしらん。なかんずくダブルマシーンが「01ロック」のインストに乗って地雷原を疾駆するシーンはなんど観ても失禁モノ。