天誅組

日本映画専門チャンネル「太平洋の翼」。三船敏郎が加山雄三、夏木陽介、佐藤允以下の精鋭パイロットたちを新鋭機・紫電改に乗せて本土の制空権の奪還を試みる。史実を元にしながら松本零士の「戦場まんがシリーズ」よりドラマチックな映画。池部良や中丸忠雄がもったいないにもほどがある豪華出演陣も最高。なかんずくスターウォーズのウェッジを先取りした活躍を見せる西村晃のカッコよさは尋常でない。あと全編で苦悩する加山雄三って珍しいのではないか。天一号作戦筆頭、アナログ万歳で見どころの多いトクサツも文句なし。松林宗恵監督で1963年。

東映チャンネルのグレンダイザー「あこがれは星の彼方に」(どうでもいいけどダイザーの初期サブタイトルってみんなおんなじに聞こえるぞ)。ベガ星人の破壊工作に利用された少年が正義の宇宙人デューク・フリードに出会い、心の友にするエピローグが上手すぎる。さすがウエショーは同じロマンチストを標榜しても自分だけが分かってりゃいい藤川桂介とは格が違う。富山敬の語りも氏の初の美形キャラだったデュークに相応しい二枚目っぷりで言うことなし。そんで森利夫はやっぱり兼森が抜けてあかんようになったような。