男の一生はこれとの戦だっぺよ

井上ひさし「青葉繁れる」読了。敗戦まもない仙台1高の男子高校生の日常。主人公の稔が私淑する朝日新聞の映画コラムを見限る一節が現代のマスコミ不信を先んじて印象的。さまざま面白かったけどあまりにも品がなくて(野坂昭如ほどではない)、ゆえに青春小説の傑作!の惹句はいかがなものかと。そんなユニークな題材にて映画やテレビドラマ化も果たしてるみたいで、後者は日比谷高校から転入するプレイボーイの俊介を沖雅也が演じてるのはバツクンのキャスティングだと思う。