森の詩もよろしく

vakisim2006-03-24

王ジャパン凱旋でナボナの売り上げが伸びているらしいニュースから、関西人は(おだ辰夫のCMとうちゃんとかで)名のみ知るワンちゃんのスポットはよほど関東人には馴染み深かったのか知らん。

HORROR TVでハマーフィルムの「吸血鬼ドラキュラ」を放送。ベストスタッフが射止めた怪奇映画の大傑作は、およそ状況論などカンケーないヘルシング教授とドラキュラ伯爵、このヒーローとアンチ・ヒーローの究極の対決を心ゆくまで楽しむのが正解。1958年。

さらに同局のベルト枠でシリーズ第7弾「ドラキュラ’72」も放送。ヘルシングの子孫と現代に甦ったドラキュラの対決をカッシングとリーが再現するバツグンのプロットも、さにあらん不良少年を従えて教会にひきこもるドラキュラ伯にはかつてのプリンス・オブ・ダークネスの片鱗すら見出せない。ハマーフィルムの斜陽を象徴するようなきっぱり愚作である。1972年。

チャンネルNECOの「純愛山河・愛と誠」はこのところ前後編の基調で、きっちり見せ場になり得ている後編はいずれ劣らぬテンションを誇っている。源四郎節も絶好調。なかでも第9話「死を賭ける」にて、誠に死を賭した決闘を申し込む岩清水くんのカッコ良さは、ながやす巧の劇画を軽く凌駕していたと思う。