クライム・ジ・エンド

vakisim2006-02-18

宮内洋が歌う挿入歌「燃やせ瞳を!」のイントロが流れるたびハラハラする東映チャンネルの特警ウインスペクター。ダブルライダーの素顔も拝めるギガストリーマー登場のイベント編は、またギリギリ子供番組の範疇でドラマを突きつめてきた番組の真骨頂。ビジュアルを飾るサイバーパンクは時代遅れも甚だしいが、真正面から愛や正義を謳える主人公たちは90年代のヒーロー番組が残した遺産だと思う。ギガストリーマーを構えるファイヤーが表紙を飾った当時のテレビマガジンは、数ある幼児雑誌でも屈指のカッコいいデザインだったのは余談。

同局の仮面ライダーアマゾンもゲドン壊滅とガランダー帝国惹起のイベント編。ゲルショッカー、デスパー軍団に続いて組織の交代劇は3度目になる塚田正煕の演出も冴えて、シリーズ序盤のハードな雰囲気を取り戻した佳作に完成している。

ホラーチャンネルで邦題と内容が全然関係ないアミカス・プロの「残酷の沼」を放送。しかも日本語吹き替え版と喜んで見たらサンテレビアフタヌーンシアターでも流してたカット版で、全5話のオムニバスが4話しかなかった。でもその一編、ポーに陶酔してその稀覯本は無論、ついにポー本人までコレクションする蒐集家役で競演するピーター・カッシングジャック・パランスが異常にカッコいいので許す。監督は同プロダクション作品ではカッシング主演の「テラー博士の恐怖」に続いてフレディ・フランシス。画像はポーの稀覯本をぜひ譲ってほしい、いや絶対に譲らないとやりとりするパランスとカッシング。コレクターなら身につまされることうけあいの珍シーン。

いまどきの自称熱血マンガが失って久しい節度と、色気より食い気が魅力の「食いしん坊!」の単行本をいまさら購入。ゴラク本誌は今週で完結を見たステーキ対決編のラストシーンの満太郎のカッコよさは、その序盤に比べると隔世の感がある。