宇宙海賊

ファミ劇牙狼は「魔弾」を放送。とんまなRPGみたいだった先週から一転、番外編らしい集中力を具えて、鋼牙の対人間のガン×ソードなアクションや着ぐるみの牙狼剣劇(でも牙狼はやっぱりサイテーにカッコ悪い)も盛りだくさんで楽しめるが、なんたってトピックスはヒーロー番組はバットマン以来か知らん、圧巻の論駁を聞かせる森本レオの登板につきる。

同局のウルトラマンエースはサブタイトルから子供だましな「怪獣対超獣対宇宙人」を放送。名前に倣って地中から現れるメトロン星人ジュニアに、敬虔なクリスチャンが描いて“汝の隣人を愛さない”TACメンバー。捨て身の荒技のくせにまったく無意味なエースバリヤーなどツッコミどころは枚挙にいとまがない。ついでに「怪獣使いと少年」から抜け出したら単なるヘボ怪獣のムルチにも萎え。あえて見どころと言える北斗と南の精神感応のロマンスも、上原脚本のユニタング戦のが明らかに描写が上手い。と言うワケで今回も赤い牙を具えた面構えもカッコいいドラゴリーよりほか見るべきところはキッパリない。

チャンネルNECOの「青春山河・愛と誠」は「大番長の行方」を放送。蔵王権太の不在で生じる原作との相違点が積み重なって、次回、ドラマチックな高原由紀の自殺を前に愛と誠が由紀の郷里へ出向くマヌケなオリジナルエピソードが派生する。作家性のなかに原作漫画の再現をも旨とした序盤から一転、悪の花園編からこちら目に見えるスタッフの気力の低下に伴う番組の質感は、クソみたいな「シルバー仮面ジャイアント」や「バンパイヤ」の2クール目を髣髴とさせるが、ついでに夏夕介の歌う挿入歌も意味不明。

サンテレビの「ひまわりっ!」はゆすらちゃんと実はイヌだったモモタのヒジョーにありがちなハナシ。でもひまわりちゃんが可愛いので問題なく許す。なにひとつ片付かないままワンクール目を迎えたひまわりちゃんは、やっぱり2クールやるのか知らん。

ハルヒは文化祭のハナシ。ふんだんに枚数を使った動きもありえないおっぱいのラインが出たウェイトレスのコスチュームですべて台無し。