これがシネラマだ!

スターチャンネルグラン・プリ」。相変わらず実際のモータースポーツには全然まったく興味ないけど、葉巻型のF1(ルパン1話のやつ)がモナコの公道やイタリアのサーキットを突っ走る、それこそ命がけのレースシーンをとらえた空撮と車載カメラの迫力がとにかく圧巻で、3時間まったく飽きることなく楽しめた。まさに大金を投じて甲斐あるシネラマ超大作。レースを離れたドラマ部分はレーサー三者三様(四者四様?)の女性関係だけでシンプルにまとめてあるのもいい。疾駆するマシンとアクセル・クラッチワークを同時に見せる分割画面もカッコいい。サスガは信用してる監督のひとり、ジョン・フランケンハイマー。梅田OSのサヨナラ興行でこの「グラン・プリ」も是非ラインナップして欲しかったといまさらながら思うけど、こんなんシネラマで観たら気絶するかも知らん。1967年。

ちなみにこの「グラン・プリ」が簡単に観れなかった時代、アメリカ、フランス、イタリア人に我らが三船敏郎も客演してるところから、公開された国ごとに優勝者が違うバージョンが存在する(日本版は当然、レーサー三船がウイナー)とまことしやかに囁かれていて、自分もすっかり信用してたんだけど、実は三船はレーサーでなく、ジェームズ・ガーナーのオーナーでどないなっとんねんと。

アニマックスのVガンダム。停戦協定を無視した横紙破りで、バイク乗りバイク乗りとうるさいヒゲが安永航一郎キャラみたいな顔で恋人ともども戦死してせいせいするハナシ。冒頭のあからさまな死亡フラグやオデロらの生々しいセリフがいつになく低空飛行と思ったら久しぶりの園田脚本でそりゃそうよねと。