ユダは後悔した、そして銀貨30枚を捨てて死んだ

日本映画専門チャンネル「泥だらけの純情」。大林監督の「HOUSE」と併映してた東宝版で、「HOUSE」劇中の「ファンタどうしたの!泥だらけじゃない!」「泥だらけの純情?」のセリフだけで30年くらいずーっと気になってた映画。こちらもHOUSEのTシャツでリンクしてたけど、ついでに百恵ちゃんが通ってる女子大はオシャレたちの女子高と同じロケーションではないのかしらん。三浦友和のヤクザと70年代の新宿と石橋蓮司マツダ・コスモが印象的で、石森史郎の脚本でも映画そのものは予想の通り実にどうでもいい。百恵ちゃんと友和が再会するたびに派手な音楽が流れるのだけ面白かった。番場壮吉と名前が同じ富本壮吉監督って誰やねんで1977年。

ザ・シネマ「男の敵」。アイルランド独立戦争を背景に描かれる愛憎劇。ビックリするほど作家性が高くて映像がカッコいい。なかでもウォーレス・フォードが射殺されるシーンが白眉。昭和10年にこんな凄い映画を撮ってる国と戦争なんかしたらそら勝てんわ。ジョン・フォード監督で1935年。ところでこの映画、原題は「The Informer(密告者)」で映画の内容まんまだけど、邦題の「男の敵」ってカッコいいけど意味不明。