資本主義は怖い!

DVD「ビッグ・ガン」。殺し屋ドロン38歳。ドロンの映画はこれとソフトになってない「ジェフ」と「栗色のマッドレー」で見たいところはとりあえず完結ではないか。マカロニ・ウェスタンの名手の絵作りはガン・アクションからカーチェイスまで実にスピーディでカッコよく仕上がっている。壮年期のドロンも最高。しかし最後は「暗黒街のふたり」以来でとても寂しい気分に。

シネフィルwowow「フェイズ4・戦慄昆虫パニック」。いきなりやってたんでビックリした。グラフィック・デザイナーのソウル・バス監督が病的なまで整理した画面が好みすぎる映画。30年経って観ても蟻たちが猛毒を女王にリレーするシーンと、仲間の遺骸を並べるシーンは圧倒的。ワイズのベン・ハーの戦車シーンがトクサツ扱いならこちらも是非トクサツとして高く評価していただきたい。昆虫もののお約束で人類が屈するエンディングも素敵。1974年。

久しぶりに行った紀伊国屋で探し回ってた岩波の「ゴッホの手紙」が全巻揃ってて、ああそういや京都の近代美術館でゴッホ展やってたなあと実に分かり易い。