ザザーンザザザンザザーンザザザン

先のクリスマス、DVD発売の春まで諦めていたプリキュアアラモードの映画がブルクでまだかかってるのを見つけて、でもおっさんがひとりでプリキュア映画はなんともなんなんなので嫁はんに付き合ってもらって劇場へ。戦闘シーンがお前はザンボット3かと思うくらい長かったけど、いまやリズムとイーグレットを抑えてマイナンバーワンプリキュアに輝くパルフェの活躍が心ゆくまで堪能できて、しかもその内容も女の子向け聖闘士映画のプリキュア5を除いて良くて凡作、たいがい愚作のプリキュア映画とは思えない、ちょっと辛口の快作で大満足。声優初挑戦とは思えない尾上松也演じるピエールの生き様も素晴らしい。男はこうでなくては。

ザンボットと言えばアニマックスで一挙放送のザンボット3を観終わって終盤は無論、「果てしなき戦いの道」での勝平と香月のやり取りなんか涙なしには観られないと言うか、泣かない奴は人間じゃないと改めて思う。そして続くダイターン3はどのハナシも懐かしくて、もうそれだけで腹いっぱい。夕陽のダイターンとか、鉄格子を引きちぎる万丈とか、オープニングも最高。

スターチャンネル「デーモン・ワールド」。アニーメータードロン51歳。コンピューターを駆使する今どきの死神が登場してドロンに人類滅亡のアニメを作らせる、もうドロンなんでも出よんな!みたいな映画で、残念ながら同じコンピューターとオカルトを融合したショッカー「デビルスピーク」のがひゃくまんばい傑作。ドロンの息子が遊んでいたのが野村トーイのトリプルクロス・バルディオスだったのは余談で、確かにバルディオスは中村プロや上條絵もどこかフランス人に受けそうな気がする。

同局「復讐のビッグガン」。元刑事ドロン50歳。町のチンピラどもを粛清する私刑軍団とドロンの対決。シンプルな展開と中年ドロンのカッコよさで好印象の作品だけど日本未公開。最近一日一度は必ず聞いてるドロンとフィリス・ネルソンの「I Don't Know」がこの映画の主題歌とは知らなかった。

同局「アラン・ドロン/私刑警察」。警視正ドロン53歳。町のチンピラどもを粛清する私刑軍団とドロンの対決ってどないやねん。まあでも派手なビッグガンから一転、ドロンの抑えた演技は悪くなかったので許す。

同局「アステリックスと仲間たち オリンピック大奮闘」。皇帝ドロン73歳。日本人は聴いたこともないフランスの超人気コミックの映画化で、結構面白かったけど、なんたってドロン演じるシーザーが脇役なのにカッコいいと言うか、若手を抑えて明らかに主役扱いなのが凄い。事故以前のシューマッハフェラーリチームの騎馬戦車で疾駆するシーンはF1ファン必見かも知れない。