トウキョウジョウクウデ、バクハツスル!

vakisim2017-09-17

東映チャンネル「麻薬売春Gメン・恐怖の肉地獄」。シリーズ第2弾、舞台を返還直後の沖縄に移した麻薬売春Gメン・千葉真一の八面六臂の大活躍!と言いたいところだけど、ほとんどガンアクションだけの千葉ちゃんより、むしろ脇の郷えい治やケン・サンダースの死に際のがカッコよくて印象に残る。高桑信監督で1972年。翌年のロボット刑事でも沖縄に渡ったユセフ・オスマンもろくでもない役で出演してるのは余談。

スターチャンネルアラン・ドロンのすべて」。ドロン80歳の作品。いささか駆け足だったけど、ドロン初心者には実にためになる内容で有り難かった。映画なのかテレビなのか、皇帝に扮して自虐のパロディに興じるドロンが最高。

NECO「狼の紋章」。似たようなデタラメ映画の印象でも東映の「ウルフガイ・燃えろ狼男」と違って、こちらはどこか平井原作への敬意が感じられるのがいい。志垣太郎もライバルの松田優作もその身長差は兎も角として実にカッコいい。宇宙船のヒロイン特集でヌードのスチルが大きく載った安芸晶子の体当たり演技もいい。東宝映画とは思えない前衛的な絵作りもいい。誰が造ったのか知らん、黄金狼男や狼長官とは比較にならないと言うか、人狼でもなんでもないカッコ悪い狼男マスクは見なかったことにする。1973年。監督は「テクノポリス21C」の松本正志だぜ!