デガンジャの風

「銃・病原菌・鉄」下巻ようやく読了。相変わらず人類の歴史は虐殺の歴史でうんざりする。特にアボリジニを殺しつくしたイギリス人がサイテーで、そらデガンジャも怒るわみたいな。アフリカが土人の世界になった経緯が面白かったけど、謳い文句だった人類の起源はあんまり解明されなかった気がする。あとアマゾンライダーでお馴染みインカ古代文字のキープが登場しておー!みたいな。

日本映画専門チャンネル横溝正史シリーズ・真珠郎」。猟奇譚は横溝正史と言うより江戸川乱歩の質感で、シリーズでも当時いちばん面白いと思ったけど、改めて観てもやっぱりいちばん面白かったと言うか、納得できる展開だった。美少年・真珠郎役で、ベルスターの早川絵美アカレンジャーの嫁はんと最近知ってびっくりしたのは余談。

FOX「第5惑星」。当時ロードショウ映画を5本ハシゴした一本目だったもんで、内容は全然まったく覚えてなかったけど、印象だけはやたら良かったエスエフ映画。そしてその好印象は間違いなく、これが30年経っても素晴らしく面白かった。冒頭だけサイバーコップみたいで大丈夫かおい!と思った特撮シーンもミニチュアも最高。やたらデカいセットも最高。もっと評価されてもいい作品だと思う(無理だろうけど)。Uボートのペーターゼン監督で1985年。しかし30年経ってこの映画を嫁はんと見ることになるとは、当時は夢にも思わなかった。

チェルノブイリの祈り」読了。これを読んでのち原発の是非とか論じるのは意味がない気がする。あとラノベ作家の村上春樹ノーベル文学賞は絶対ムリと改めて思った(騒いでんのは外野だけらしいけど)。

ザ・シネマ「タイム」。時は金なりを実際に描いてみた映画。富裕層が貧困層を支配するために寿命を資産に換算する発想が素晴らしい。そのアイデアを描ききるには2時間では短い気がするけど、途中からボニーとクライドの風情もあって結構面白かった。あと未来カーが揃ってカッコいい。