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日本映画専門チャンネル横溝正史シリーズ・八つ墓村」年をまたいでようやく最終回。序盤からこちらまったく出番のなかった弁護士が幇助犯だったり、主犯の鰐淵晴子の動機が逆恨み以外のなにものでもなかったり、いま考えたみたいなトリックがあまりにずさんでびっくりする。当時観ていたはずだけど、これほど納得いかないオチだったかしらん。横溝正史、ちゃんと仕事してんのか?でもまあ辰弥の実父の顛末が美しかったのと、「八つ墓村」の放送と前後して関西テレビで再放送された「怪奇大作戦」の最高傑作「霧の童話」と洪水オチが同じやん!と子供心に思ったのが懐かしく思い出されたので許す。いかなる指弾もノスタルジィの前では無力だ。

ザ・シネマ「ミツバチのささやき」。列車と姉妹のとことか脱走兵が逃げ込む廃屋とか映像は凄いけど、内容は別にどうってこともなく、無数にある解説を読んでも特に目新しいところはなかった。怪獣的にカーロフのフランケンシュタインの怪物が登場するのは良かったのではないか。1973年。