恍惚と不安

ATXのレイズナー。レースや野球をアクチュアルに描いた「グランプリの鷹」「侍ジャイアンツ」より、すべてが大ウソのレイズナーのがよほど人間を描けている謎。

しかし大企業の東映動画はともかく、東京ムービーってなんでこう、上手い絵で誤魔化すばかりの、序盤がちょっとだけ面白いアニメばかりなのかしらん。もっと真面目に作れと心から思うけど、あえてマシなのは出崎の路線と、小林清志声のビッグ・ストーン似のひと(でもビッグ・ストーンではない)が出るようになるイサムの後半くらいではないか。そして赤胴鈴之助が実は東京ムービーでいちばん重要なのはなぜか誰も言わない謎。

東映チャンネルのぐるぐるメダマン。吾妻ひでおならぬ吾妻ひで子の「赤いきょうだい」が登場するクリスマス回の脚本の佐藤肇ってあの佐藤肇なのかしら。どっちにしろ恐ろしく面白くなかったけど。