ブルサンダー

ATXのメカンダーロボ。戦記物として文芸に間違いないメカンダーでも就中傑作なうえ、珍しく作画も文句なしの(作画クレジットのミスか、あるいは原画の誰が上手いのだ?谷口?)「オメガミサイルを撃滅せよ!」だけど、それだけに無機質なメカニックの虚無感や恐怖感がバツグンだった静止衛星が合体して、やたら不敵な笑みを浮かべた鉄獣メカ・クラゲラーになるのはなんでやねんと。

しかしエンディングのラストカット、宇宙空母となって勇躍ガニメデ星を目指すキングダイヤモンドの雄姿を観るたび、本来あるべきだったメカンダーロボの最終回を夢想してさびしいキブンになる。ちゃんとソーラーバードがボアザン星へ進攻して大団円?を迎えたボルテスも放映中なだけにことさらに。