夏は孤独でいるには最悪の季節だ

ロバート・ネイサンジェニーの肖像」読了。エスエフとは思わなかった。画家の青年と会うたび成長する少女のプロットは和田慎二の読みきりマンガ(主人公が和田慎二で今井のサンダーボーイやブルマァクの新マンが登場する)で読んだ覚えがあるけど、これがもとネタだったんかしらん。現実と空想が交錯する主人公と画商とのやりとりが面白かった。

あとヒルトンの「チップス先生さようなら」も読了。戦時下の爆撃があったりするけど概ね穏やかに始まり穏やかに終わる英国教師の半生。映画は未見でもなぜかサントラを持ってたんでチップス先生をピーター・オトゥールに変換して実に読みやすかった。日本人には絶対に無理なチップス先生の晩年に心から憧れる。