夜が明けたら

アラン・シリトーの短編集「長距離走者の孤独」読了。珍しく新本で買ってみたら面白かった。表題作以下を荒っぽく喩えるならイギリス版の「ライ麦畑でつかまえて」みたいな感じ。ちょっと「時計じかけのオレンジ」も髣髴とさせる。だから若いうちに読んどくといいかも知れないけど、ワタシの歳ではむしろ「アーネストおじさん」や「漁船の絵」が湛えるおっさまのペーソスに感銘を受けるところが大きかった。前者に山田風太郎の「黒幕」を思い出したのは余談。

今日も「Wake Up, Girls!」の最終回を観ては泣くの繰り返し。とりあえず劇場版のブルーレイは遅ればせながら注文しておきました。しかし「Wake Up, Girls!」みたいなアニメを作れるヤマカンってゴシップほど悪い人間ではないのではないか。ヤマカンを監督から解任するなんて超社内的なことを広く世間にアナウンスして世論を煽り、アニメ業界で続けるための反論をヤマカンに無理強いさせた京アニの社長さんには問題はなかったのか。