はるかな友よ

衛星劇場「喜劇・にっぽんのおばあちゃん」。婆ちゃん俳優の北林谷栄が50歳で演じる72歳にはビックリだけど、関西人には馴染み深いミヤコ蝶々の40歳の若さにもビックリ。喜劇のタイトルを冠しながら老人問題を照らした内容はかなり深刻で、しかし並み居るベテラン俳優の演技力で問題なく面白く観ることができる。なかでも北林谷栄ミヤコ蝶々が橋の上で自殺の方法について様々考えるシーンが秀逸で、当の本人らが深刻なぶんも盛り上がる面白さが実に上手かった。お年寄りらもバリエーションに富んで、なかでも岸輝子?が演じるハイカラなモーレツ婆ちゃんが原作「サザエさん」のキャラクターみたいで楽しかった。お年寄り以外にも木村功の誠実なセールスマンの儚さや、活況を呈する30年代の繁華街の背景が心に残る。今井正監督で1962年。

ガルビオンの戦闘シーン「だけ」命を賭けているスタッフの熱意が素晴らしいATXのガルビオン。今週のラストでスラングルのエンディングが流れたときは一体なにごとかと思ったけど上手い使い方だった。

今冬ワンヘスのゆたりの新作はザンドラだったみたいでザンドラはもうええっちゅーねん。