夫、父親、兵士でなければ男ではない

永井一郎が演じる最後の波平と言うことで久しぶりにサザエさんを観てみたら、当然みたいにいつも通りの展開にオチだった。でも最後が波平メインだったのは偶然にしても良かったのではあるまいか。ついでに今週で最終回でも良かったのではあるまいか。ところでカツオのいたずらは一度使った手は二度と使わないらしくてお前は聖闘士か。

イマジカ「特別な一日」。ヒトラームッソリーニ政権下のイタリアを訪れた日、同じアパートメントのマストロヤンニとソフィア・ローレンにも特別な出会いが訪れる。とにかく「女の」恋人に電話をかけているとばかり思ったマストロヤンニが実は男色家だったのはマストロヤンニ的に反則すぎる。そのマストロヤンニがホモ疑惑から反ファシストの烙印を押されてサルディニア(パッショーネのボスの故郷で、ドッピオとリゾットが戦った場所)へ島流しになることを知らないソフィア・ローレンが、「ひまわり」のジョバンナにもダブって見えるラストシーンがなんとも物悲しい。同じくマストロヤンニとジャック・レモンの「マカロニ」も面白かったエットーレ・スコラ監督で1977年。舞台になるアパートメントの威容が圧巻。