殺し屋ですのよ

vakisim2013-01-29

星新一「天国からの道」読了。単行本に未収録のものを没後にまとめた一冊で、きっぱり面白くもなんともなかった。だいたい生前の著者がなんであえて自著に所収しなかったのか、ちょっと考えたら判りそうなもんだけど、自分で書かない連中はそういった事情は一切斟酌できないらしい。新井素子の解説も星作品への思い出をとうとうと語るばかりで、ついぞ内容には言及してないあたりが笑わせる。そんななか天界の二大勢力が地上の魂の争奪戦に延々と(ほんまに延々と!)臨む表題作から、「番組制作は大変だった。でも人間たちは頭が悪くなりかけていたので、役者を代え、筋をちょっと入れ替えれば結構ごまかせた」と「一生が軌道に乗った人間たちも、時たまメガネ式テレビををはずし、街を歩いてみたい気分にならないこともない。だが街に話し相手になる人間はいない。淋しさと孤独に襲われてあわててメガネ式テレビの世界に戻るのだった」の二節は目をひいた。いつもの手法で脱稿時期は不明でも、さすが星新一は先を見る目が違う。

コミケ申し込み完了。なんも考えずに描いたあとにサークルカットに配して、大昔のヌードグラビアよろしく股間を隠すのは不自然なうえ一苦労。でもたぶん恐らくほのやんは登場しません。でもどうぞよろしく。

ぎょえッ!古本屋に行く暇がないまんま本のストックがなくなったのに気がつかなかった!誰か本をくれー!(読子さん状態)