ハイルヒットラー

ずいぶん前に雨Ｖが送ってくれた「パンズ・ラビリンス」と「乙女の祈り」をようやっと見る。前者はＣＧバリバリのあっちの世界が舞台かと思ったら、陰鬱な内戦下のこっちの世界が大半で、コートームケーの陥穽にはまらない格調高い映画にまとまっていたと思う。レイフ・ファインズ演じるアーモン・ゲートを髣髴とさせる悪逆非道っぷりで、厳父の虚像に囚われたヴィダル大尉のキャラクターとその最後も見事だった。ついでにマンドラゴラがヒジョーに可哀想だった。後者はハナシも絵もほとんどノンストップで、それでいて不思議なのどかさを有して、なんら緊張感のないまま陰惨な顛末を迎えて唖然とした。

マンドラゴラと言えば先日もらった不二家の絵葉書の図案がとても素晴らしいのでムリから紹介してみる。やっぱりオバＱはいいなぁ。