小泉真咲は考える

ヘッセの「湖畔のアトリエ」読了。深刻な家庭不和の果て、愛児の死を従容として受け入れた瞬間に閃く主人公の決意が感動的だった。しかしウッカリあとがきを先に読んだもんで、ピエール病死のネタバレしたのがワレながらマヌケである。

石川達三の「独りきりの世界」も読了。主人公・小泉真咲が女友達らをプロファイルしながら、女性視点でつとめて冷静に、性とか恋愛とか結婚とか考えていく。いわゆる外向思考とかでなく、結婚すれば出産は当然と言う流れにヒジョーに感銘を受ける。随処に入る聖典や和歌や俳句も効いている。