ラスコー

委員長が登場したので見始めた「NHKにようこそ!」の委員長編?のラストは、例えれば死んだと思ったアンディが脱獄に成功していた「ショーシャンクの空に」を見るような爽やかさを有して、それなりのメッセージも蓄えたテレビまんがらしい一本に仕上がっていたと思う。

翻って原作の佐藤くんらはますますドン詰まり、ハナシも作画も荒れ放題。往年の「マカロニほうれん荘」の最終巻を見るようで痛々しい。もうすぐ終わりっぽいので頑張っていただきたい。ちなみに付属のゲームはやる予定なし。

日本映画専門チャンネル増村保造の「音楽」を見る。もとよりキャスティング目当てなら作品に過度な期待はなくて、しかし1点ヒジョーに気になったのがカボ子ちゃんこと黒沢のり子がハサミで切った紙の空から、角の代わりにペニスを具えたグロテスクな雄牛が現れるシーン。これがまんまヤプールの超獣地獄のイメージで、市川森一なりが三島文学から引用したのか知らん。

ウルトラマンエースと言えば今週はシリーズでも随一のインチキ編「ウルトラ6番目の弟」を放送。ギラドラス、キングワンダーに続くオヤジ顔のギタギタンガだけ面白い。

日テレチャンネルの「知られざる世界」はなるほどニュージーランドネッシーに見えなくもないウバザメのハナシで、30年前の最新映像がグロテスクでカッコいい。前回の山本暎一のナレーションもたまげたが、プロデューサーが坂野義光とは知らなかった。同局ではさらにモンド色を強めた「驚異の世界」も放送中。でもこちらも多分オープニングはついてない。