ゲッタァービィーム!(繰り返し)

ワールドカップなんか見る暇があったら東映チャンネルで「バトルフィーバーJ」を見る。バトルフィーバー登場を控えて、曽我町子がいかにべっぴんだったか如実であるシリーズ屈指のハード編「スパイを探せ」と、次回、矢島・佐川特撮の真髄を見る「ロボット大空中戦」は手に汗握るフェイバリットである。

ワールドカップなんか見る暇があったら東映チャンネルで「完全復刻!東映まんがまつり’75」も見る。当時、四貫島東映向かいの量販店で買ったチョコレート菓子を頬張りながら堪能したプログラム。ありものを並べただけの’74版から一転、テレビシリーズもブロウアップしたフィルムを流すあたりなかなか雰囲気である。まずは当時以来の「アンデルセン童話・にんぎょ姫」はラストの志垣太郎の王子様と宮城まり子のイルカがやっぱりやるせない。続く「グレートマジンガーゲッターロボ」は小松原作画のグレートがカッコいい一方、ゲッターチームをサブキャラ扱いするマジンガー組の藤川脚本がやっぱりムカつく。そして「空飛ぶ円盤・これがUFOだ!」は富永作画の宇宙人が30年経ってもやっぱり怖かった。オマケのテレビシリーズはゲンゴロウ獣人の登板が意味不明(カッコいいけど)のアマゾンに、藤川桂介2連発でウンザリするロボコンはともかく、これも当時からメグのデザインに吉田理保子の声も下品で嫌いだった「魔女っ子メグちゃん」は、東映の魔女っ子路線が結局はエロを拠所としたこと如実で、改めて愚作である。結局3時間まるまる見てしまった。