ドビンソンクルイソー

岩波文庫から完訳版「ファーブル昆虫記」が出ていたとは知らなかった。その第一巻から狩り蜂の数節は、ご多分に漏れず自分も小学生のとき読んだ年少向けハードカバー版の感動が鮮やかによみがえり、略伝のロマン・ロランの記述“哲学者のように思索し、芸術家のように観察し、詩人のように感覚し、表現する偉大なる学者”はまさにわが意を得たりの印象。無論あのグロテスクな図版も過不足なく所載している。あえて不満を言えば原書と同じ十分冊の所以、全巻揃っている本屋がなかなかないところ。

チャンネルNECOのジャンボーグA「吠える昆虫怪獣・砂地獄」は次回のサタンゴーネ決戦とも吉田組の岡村精の演出で、番組も終盤ならいよいよ好き勝手な円谷ヌーベルバーグぶりが見飽きない。岡村監督は同じ砂漠を舞台にしたスペクターや、“砂”のように東京が崩れるアリンドウもフェイバリット。

昨日出先の有線だかでテレビまんがFateの主題歌が終日流れててクルイソーになった。

ATXの「極上生徒会」はスタートが当月31日ならそれは既に4月新番だろうが。