エッサッサエッサッサ

ホラーテレビで石井輝男の「怪談昇り竜」を見る。飼い主の血を舐める黒猫や、ちゃんと社会生活が出来てるのか心配になる土方巽のせむし男に正統派の怪談モノかと思っていると、お馴染みの安部徹や佐藤允の登場をもってハナシはどんどん任侠モノへと傾いて、最後は梶芽衣子ホキ徳田バツグンにカッコいい一騎打ちで映画は幕を閉じる。もとより怪談に任侠モノをくっつける道理もないが、例によって石井監督の“面白ければなんでもあり”の映画思想でちゃんと面白い、なおかつカッコいい映画に仕上がっている。また5人揃ってゴレンジャーならぬ昇り竜の刺青のアタマを背負った梶芽衣子のカッコよさは言うことないが、正装の上半身と赤フンの下半身なる「探偵物語」のオープニングの松田優作みたいな出で立ちで、ホキ徳田に誉められて“ウヒョーッ!”とアリゲルゲよろしく丸出しのケツを振る内田良平が、なんたって石井チックで素晴らしい。

ホームドラマチャンネルで「国松さまのお通りだい」の放送開始。「あしたのジョー」を終えたばかりの杉野昭夫や佐々門信芳のカッコいい作画に、石田国松を演じる大山のぶ代は神勝平からタコのロクちゃんまでハズレなしのベスト・フェイバリット声優で、いまから楽しみ。そしてなによりオチャラに萌え。