いまじゃお荷物小荷物まで見ているよ

テクノボイジャーは作品の出来云々より、登場メカニックのオモチャが存在しないのがなによりストレスの原因。

特撮もアニメも凄いハナシの次はダメになるセオリー通り、今週の「牙狼」が始まって以来の凡作に終わったのは、共同脚本の梶研吾が監督も兼任しているからで分かりやすい。怪人役だと勝手に思っていた涼平も、ホラーどころかその長身を生かせる役どころですらなかったのは残念。ちなみに梶研吾は最近、漫画ゴラク連載のダーティ・ヒロインもの「死星マリア」(作画の叶精作先生は、ポロリン賢の心の師の一人)でも、とても成人向けとは思えない捻りのない原作を書いていたが、そんな稚気あふれる作風が1話完結のヒーロー番組に似合っているのも当然である。でも初代以外はヒーロー足り得ない“ウルトラマン”マックスは見てません。

関連の某誌の井上敏樹インタビューによれば、仮面ライダーには恋愛ものがよく似合い、だからザ・ファーストはマニアよりアベックに多く見て欲しいとのことで、インタビュアーとも寝言は寝てから言っていただきたいが、井上脚本であろうがなかろうが、十文字ゲン、サブロウと並んで石森章太郎キャラでも“いい男”タイプの筆頭、一文字隼人に女性票が集まるのも、また道理である。

今期アニメの唯一の生き残りのフトモモアニメの舞オトメを、モリーベルのありがたいフォローで5話まで通して見ることができた。前作以上に周到な作りこみで間違いない面白さのところ、待望の登板だった遥ちゃんがなんだか獣人ゴリラ女の趣なのはなんとかしていただきたい。