東京カラカラ

スターチャンネル「テキサス」。ドロンがハリウッド進出を期して出演したコメディ西部劇。準主役のディーン・マーチンが心からうざいと言うか、どっかずれてるけど好漢のドロン以外は白人もインディアンもろくでもない蛮族ばかり。ドロンが出てなきゃ観てなかったゴミカス映画だったけど、ドロンには(いまどきのウルトラマンホリゾントみたいな)白痴っぽい西部の青天より、パリの曇天がよく似合うと確認できたのは良かった。きっぱりハリウッド進出は失敗して正解。1970年。あとたまさか出てきては対キングダークを髣髴とさせるセット撮影が実にマヌケだった。

しかしドロンいいなあ。いまだに終盤引きずって寂しい気分になる「暗黒街のふたり」を機にワタシもすっかりドロンのファン。ドロン!待ってるわー!(吾妻ひでお調)