世界の新兵器

vakisim2016-10-07

ヘミングウェイ「移動祝祭日」読了。ヘミングウェイが青年時代を過ごした1920年代のパリを回想する。カフェ、古本屋、美術館、旅行、競馬、食事、そしてなにより友人らと、ヘミングウェイを取り巻く人間的な豊かさに羨望を禁じえない、そして自分にもええ嫁はんがおって良かったと心から思った1冊。全編面白いけど就中「シェイクスピア書店」と「スコット・フィッツジェラルド」が白眉で、後者に登場するフィッツジェラルドの魅力に(全然面白くなかった)「華麗なるギャツビー」を読み返したくなるほど。あと微に入り細にうがった脚注と解説でヘミングウェイ博士になれること請け合い。

東映チャンネルでやるたび観てしまう、ワタシはそれほど「宇宙からのメッセージ」が好きだった。ほっといてくれ!