過度の男らしさと言うものは、女には通じないものである

三島由紀夫「幸福号出帆」読了。1月は結局この1冊しか読めなかった。新聞連載の娯楽小説。しかし純文学に遜色ない力作。密輸にオペラを掛け合わせた上品で軽妙洒脱な筆致でとても面白かった。

相変わらずロケーションがカッコいい、そして監督諸氏が遊びすぎの東映チャンネルのバイクロッサー。「限りある命の戦い」から、秘密を共有するパートナーが必須となる80年代のヒーロー番組で、それを男兄弟に設定したバイクロッサーは大正解だったと思う。そして番組終了後の「さよなら特集」でも流す甲斐のあった大傑作、お菓子を奪って与えてまた奪う、デスターの執拗な子供いじめが早くも極まった感のある「お菓子SOS!」から、レンジの向こうに開けた穴からクッキーを奪い去るブラックマンは、数あるエスエフ映像でも屈指のシュールさを誇るのではないか。バイクロッサーはいいぞ!

ところで演技はナニでも素晴らしいヒーロー声で、変身後は間違いなくカッコいい拳兄さんと、演技は良くても声がなんかヘンな宮内先生はヒーロー的にどっちのがいいのかしらん。

夏穂にゃんでお馴染みミナミに模型を作らせてくれる喫茶店があるらしい。いっぺん行ってみたい。