ジャーロ

ムービープラス歓びの毒牙(きば)」。かのアルジェントのデビュー作なんでホラーに数えられる作品だけど、内容は正統派のスリラーで、後年のヒット作「サスペリア2」の質感にそっくりの映画。とは言えなにぶんデビュー作にて完成度は「サスペリア2」には遠く及ばないけど(と言うか「歓びの毒牙」のおかしい部分を直したのが「サスペリア2」みたいな)、こちらは音楽が常連のゴブリンより個人的に好みのモリコーネである加点や、イタリアならほっといてもカッコいい絵作り、服役中のヒモ男の「あばよ」や、猫を常食にする変態画家などの怪人も続々登場して印象は悪くない。1969年。

サスペリア」と言えばこないだガッチャマンクラウズと言うのを日テレチャンネルでやってたけど、あれは「サスペリア」とタイトル以外は全然まったくカンケーない「サスペリア2」みたいなもんかしらんと。