マッドハウス

日本映画専門チャンネル「茄子・アンダルシアの夏」。数あるジブリアニメでも桁違いの面白さ。ライバルキャラがそれっぽいからかしらん、バツグンに上手い絵がどこか劇場版のしんちゃんのそれを彷彿とさせるのもいい。東映まんがまつりでもベストの傑作「聖闘士星矢」に2分だけ長い47分と言うコンパクトさもいい。どのシーンも神経が行き届いて大好きだけど、なかんずく優勝したぺぺが丘陵に立って過去の自分を見つめ直し、牛の看板に敬礼するシーンは近年ありえない完成度だと思う。そろそろジブリアニメも高坂希太郎氏に一任してみてはどうか。2003年。

ゴラクで「激マン!」のマジンガー編がスタート。ゴラクにZの番外編が載ったのは格闘家ジム・マジンガ以来かしらん。Z編についてはコメディの「思い出のKくん」に思い入れがあるぶん、正直、あんまり期待してなかったけど、流石は往年のプロフェッショナルのお仕事で、悪くない導入部だったと思う。なんたって明くんみたいだった「ながい激」から、天下泰平、甲児くんみたいな「ナガイ激」に刷新された主人公がいい。メタフィクション漫画の傑作だったデビルマン編を越える面白さを期待しよう。

神林長平「グッドラック・戦闘妖精雪風」挫折。自動殺人兵器のメイヴちゃんも登場して、面白くないことはないんだけど、どこまでも淡々と進む展開で600ページはいささか長すぎる。いつか気が向いたら読み直そうと思う。