秩序紊乱者

小林久三「皇帝のいない八月」読了。プロ作家に大変失礼だけど文章があんまり上手くなかったからか状況がようとワカランかったのと、右傾化した自衛隊員がクーデターを惹起する展開に当節インパクトがなさすぎて全然まったく盛り上がらなかった。ちなみに渡瀬恒彦主演の映画は観てません。列車のサスペンスはひょっとしてもしかしたら翌年の「海底超特急ザ・マリンエクスプレス」のアイデアの一助になってるのかも知れない。

小説と言えばお客さんとヘッセの話題で盛り上がって実に楽しかった。作中の修道院があるマウルブロンは死ぬまでにいっぺん訪れてみたい憧れの地。