私は十代のブロブだった

イマジカ「マックィーンの人喰いアメーバの恐怖」。荒木飛呂彦も大好きな「大脱走」で人気を博したスティーブ・マックィーンの主演映画を浅ましくもずいぶん遡って輸入したウルトラにB級なエスエフ映画。ロードショウのタイトルは「人気最高マックィーンの絶対の危機」。往時のこの手の映画のお約束で、エスエフ映画と言うよりはドライブイン・シアター用のティーンエイジャー向け青春映画の質感で、これをサンダ対ガイラみたいな怪獣映画としてまとめるとたぶん15ふんくらいで終わってしまう。それでも人喰いアメーバのトクサツ?はけっこう頑張っていて、なかでもレストランを飲み込むほど巨大化したアメーバはマットアートとアニメーション処理でピープロファン的にはポイント高い。あと宇宙からやってきたくせに低温に弱いアメーバをとりあえず北極へ投擲するラストの「THE END...?」は「ゴジラ対ヘドラ」が同じくラストシーンで拝借してる気がする。無名時代のバート・バカラックが書いて全米ヒットチャートにも乗ったオープニングタイトルのカッコよさは異常。アービン・S・イヤワース・ジュニア監督って誰やねんで1958年。

宇津井健と言えば天地茂と富士山の麓で一騎打ちする「怒号する巨弾」と、時のオールキャストでも堂々の主役だった「新幹線大爆破」しかない(つか氏はゲテモノ映画が多すぎる気が)。