ガバメント

ザ・シネマ「ハスラー」。ギャンブルは引き際が肝心と言う映画。そしてギャンブルとまったくカンケーない部分のメンタルがメインに描かれる映画。とにかく主人公のエディのチンピラっぷりにうんざりさせられることうけあい。ポール・ニューマンはもうちょっと老成してからのが絶対にいいと思う。本編をモンタージュしたオープニングと、キングオブハスラーミネソタ・ファッツの堅忍不抜のキャラクターはカッコよかった。あとジョージ・C・スコットは絶対悪役のが似合うと思う。ロバート・ロッセン監督で1961年。

しかしミネソタ・ファッツって仇名にしても酷すぎまいか。喩えるならブタゴリラと同じくらいに。見たまんまで判り易いけど。

同チャンネル「ハンター」。スティーブ・マックイーンが老齢に差し掛かった賞金稼ぎを演じる。「トム・ホーン」とも去りゆく老兵を描いた内容がどっか落魄したイメージだからかしらん、マックイーンの主演でおまけに遺作でもあんまり評判を聞かない映画だけど、カーチェイスに地下鉄の追撃戦とか見どころも多くて、全体としては楽しい雰囲気で自分は昔から好きな映画のいっぽん。なんたってマックイーンが赤ちゃんを取り上げるラストシーンがいい。バズ・キューリック監督で1980年。