無理に保たれねばならない希望は、もう希望とはいえない

イマジカ「超高層プロフェッショナル」。カッコいい邦題すら知らんかったついでに出演者も「600万ドルの男」くらいしかワカランかったけど、これがモゥバツグンに面白かった!腕いっぽんで超高層ビルを組み上げていく男たち!まさにプロフェッショナル魂!こんな文句なしの映画は久しぶり!言いたいことがありすぎて言葉が空回りするんでこれくらいにしておく!監督のスティーヴ・カーヴァーも誰やねんで1979年!みなも観れ!

大岡昇平「酸素」読了。インテリの諦念で綴られる物語は例によって好みで読み応えがあったけど、色々と圧倒的だった「野火」に比べるとあんまり面白くなかった。ちなみにタイトルの「酸素」は工業用の酸素のことで、それを生産する神戸の帝国酸素が小説の舞台になる。

しかし読み応えがあったとは言え、たかだか230ページほどの小説を読むのにワタシはいったい何日かかっているのか。自覚できる集中力の減退がそら恐ろしい。しかも今回の本は前の持ち主が巻末に「S54.7.20入り/7.22完」「S61.8.20再」「'92.8.12再々」なんて記しているからことさら。

ATXでたまたま観たスペースダンディが面白かったじゃんよ。なんか花澤さんのチビッ子が登場するベタなハナシだったけど、あるいはまたこれも「カウボーイ・ファンク」みたく後年評価される異色編になるのか?