謎を切り裂く男がいた

vakisim2014-02-14

日本映画専門チャンネル「首」。弁護士が主役でなぜに首?と思ったらほんまの生首が登場してビックリする映画。主演で弁護士の小林桂樹が珍しくこざっぱりしてると思ったら、映画の進行につれて首に憑かれたようにおかしくなって、最後はちゃんと「日本沈没」の田所博士みたいな狂気をはらんだ顔になってむしろ安心する。ついでに死体の首切りで小林に協力する大久保正信がカジモドを髣髴とさせる風体で、墓暴きのサスペンスを巡るへんは怪奇映画のファンにもおススメかもしれない。高橋悦志の渋いナレーションも最高。ゼロ・ファイターに続いて安心の森谷司郎監督で1968年。お子のときから思ってたけど大滝秀治って絶対に悪役のが似合ってるよなあ。

日本映画専門チャンネル「ゲンと不動明王」。タイトルにまでなっている不動明王三船敏郎の出番があれだけでいいのか?みたいな映画。て言うか三船もほかのもっと不幸なお子らを引き合いにして、ゲンの逆境を慰めるのはいかがなものかと。ゲンを演じる小柳徹の顔になんか覚えがあると思ったら、昨日観たゼロ・ファイターで南方に散った少年飛行兵だった。子役らが上手く、笠智衆が平常運転の大根役者なのは当然として、菅井きんの農婦がとても上手かった。あと峠の茶屋の飯田蝶子も良かった。稲垣浩監督で1961年。ほとんど全編に流れる単調なメロディのテーマ曲が耳についてはなれないことうけあい。かの伊丹グリーンのオールナイト上映で観れなかったラインナップなのは余談。

ウイッチクラフトワークスは5人組のセリフがついになくなってどないなっとんねんと。

夏コミ申し込みました。遠藤さん本頑張ります。