おっぴろげ人間風車

vakisim2013-11-23

イマジカ「流されて…」。(こればっかりだが!)「宇宙からのメッセージ」を観た映画館で次回公開のポスターを見て以来、ジャリ心にずーっと気になってた映画。それがまさか35年も経って観れる日が来ようとは夢にも思わなかった。しかもイタリアの女性監督が低予算で撮った凡百の官能映画かと思いきや、その実ブルジョアとプロレタリアの確執を軸にリビドーよりイデオロギーがほとばしる、アマチュアイズムが上手く作用した出来のいい社会派映画になっていて二度びっくり。それでいて大富豪のラファエラ夫人と給仕のジェナリーノの主従が完全に逆転する経緯は現在でも充分に通用するようなエロっぷりが素晴らしい。最後は共産主義が資本主義に屈するみたいなオチで当時のイタリアの世相が端的にうかがえて、イタリア映画らしい絵も音楽もほっといても美しかった。リナ・ウェルトミューラー監督で1974年で、日本公開の1978年まで4年もお蔵入りだったらしい。無人島に流れ着いたジェナリーノがブルジョアへの怒りをもってラファエラ夫人を完膚なきまで張り倒すシーンはキカイダーのタコヤマブキを髣髴とさせる迫力だったのは余談。

マイリトルポニー。マスクポニーの正体がけっこう仮面オチと途中で分かっても全然問題ない面白さ。自分の担当部分を自賛するポニーたちが実に可愛く、ヒーローものに盛り込んだスパイダーマン2ネタやエルフマンな感じの音楽もカッコいい。ちなみにメーンシックスでもいちばんどうでもいいレインボーダッシュだけど、おなかのやわこい可愛い感じはポニーでも随一かと思う。ほっといてくれ!