マウンテン・ティム

ジェームズ・レオ・ハーリヒー「真夜中のカウボーイ」読了。面白かった。映画「真夜中のカーボーイ」はこの原作の第一部、主人公・ジョウがニューヨークを目指す経緯を跡形もなく解体のちフラッシュバックとしてインサートしてあるので、無理から難解なアメリカン・ニューシネマの副読本にも珍重すること請け合いかと思う。しかしその大半が映像化されていないジョウの孤独への怖じけが映画を遥かに凌駕して重苦しく、映画以上にいたたまれない気分になることも覚悟して読んだほうがいい。ちなみにスカイドンジャミラは原作には出てきません。

しかし原作本が「カウボーイ」なのに映画の邦題がなんで「カーボーイ」になったのか謎。