ウルトラ父子餅つき大作戦!

「美しい星」読了。三島由紀夫エスエフと言うことでずっと気になってた一冊。そして古書市場で見かけなくて当然だった恐るべき傑作。狂気と現実の境界を漂う観念こそがエスエフの本懐で、それっぽいガジェットなど児戯にも等しいこと、だからエスエフ小説はつまらないのが多いこと改めて痛感する(個人の感想です)。ついでに「最も困難な現実と反現実の溶接に成功している」の見事な解説にも照らして、トクサツでもこの域に達していると言えば「怪奇大作戦」「シルバー仮面(ジャイアントは論外)」と「ウルトラマンタロウ」の三部作くらいではないかと愚考する(個人の感想です)。

中学時代から異能のセンスを示していた旧友の「テラノヴァ」観がなんとも揮っていて感心する。いまどきネットでエセ知識はどうにでもなる。しかし得がたいセンスはやっぱりどうにもならないのだ。