あばよ!

WOWOWシネマ男はつらいよ」「続・男はつらいよ」。「フーセンのドラ太郎」は観てたけど、実は寅さんは人生初体験で、先だってキネ旬の「人生に、寅さんを」を立ち読みしたのをきっかけに観たような按配。しかし1作目の寅さんのチンピラっぷりは凄まじかった。そらこんなハタ迷惑な暴君、映画以前のテレビシリーズではハブに噛まれて退場するしかあり得ないよなあとか思ってたら、続編ではそのへんが随分とマイルドになっていて、「男」を冠しながら(松本零士の「男おいどん」同様)寅さんのやたら踏ん切りの悪いところも併せて流石は山田洋次と悪い意味で感心する。とは言えワンパターンならではの観易さと面白さ、なにより70年代のゲストとロケーションは文句なしに魅力的で、とりあえず今回の一挙放送でドリフ映画との併映時期くらいまで観ておこうかと思う。ちなみに四貫島ブラザーズでは毎回ドリフだけ観て帰ってました。

ところで御前様の笠智衆のことを恐るべき大根役者だと思ってんのって自分だけかしらん。あと1作目に広川太一郎がチョイ役で出ててビックリしたけど、セリフがなければ意味ないのではないかと。

WOWOWプライム「総天然色ウルトラQ」。総天然色と銘打ったヘンなカラーがそれでもなんとか目新しいのは最初の5分くらいで、案の定すぐに見飽きた途端に半端ない捏造感に襲われて心からうんざりする。自分でこのていたらくなら、原体験世代のみなさんお怒りになってんじゃないかしらん。