「ビッグバイソン!」

そいや真樹日佐夫が死んだらしい。用心深い先生にしてはえらい迂闊な最後であったが、あの人を羨ましい人は多いだろうけど、好きな人なんてそうそういるはずないから特に問題ない。自分より他人を優先するのが赤城忠治で、自分も他人も上手く活かすのが戸川万吉で、自分さえ良ければ他人なんかどうでもいいのが氷室洋二で、そんな各キャラクターに先生がたの人となりが如実ではないか。そんでもいまの日本に氷室洋二みたいな連中が多くなったから民主党が与党になったりするのは問題よな。やはり日本人なら男なら、赤城忠治でありたいもの。

同日には野口竜も亡くなっていたらしい。その昔、月刊OUTの懸賞で氏の画集が当たって喜んで開封したら、カラーページがマクー空間や幻夢界のマットアートや、「この作戦で世界を征服するのだ!」みたいなイメージイラストばっかりで、お目当ての鉄面党ロボットやカゲスター怪人は巻末のモノクロページに追いやれてて、心からガッカリしたのを思い出す。ご冥福お祈りいたします。