地球が泣いている!

vakisim2011-12-01

ATGからジャリ番まで、知る限りまったくはずれのなかった恐るべき脚本家・石堂淑朗が逝去。昭和40年代は言わずもがな、敗戦処理も同然だった「ウルトラマン80」の終盤で、ウルトラシリーズを見事に概括した手腕が忘れられない。心からご冥福をお祈りいたします。

一回休んで病院へ。総合病院は特に内科は待ち時間がかなんけど、おかげで井伏鱒二の「かきつばた・無心状」がほとんどまるまる読めたのでまあよし。こちら短編集で表題の二編と「手洗鉢」「野犬」などが長閑で面白かった。ところでお子の頃に読んだ太宰治の「富嶽百景」にて、富士山で放屁なされたのが井伏鱒二だったような覚えがずーっとあったけど、同所収の「おんなごごろ」などに太宰が井伏と肝胆を相照らす仲として登場するところ、やっぱりそうだったみたいで思いがけずスッキリしたぞ。続いて実は読んだことがなかったことにいまさら気がついてお恥ずかしい「雪国」を読み始める。